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【これで解決!】資産取引に特化したレイヤー2「zkLink(ZKL)」を徹底解説


zkLinkとは?


zkLinkは、ゼロ知識証明(zk-SNARKs)を用いたRollupで構築された、マルチチェーン用の資産取引に特化したレイヤー2です。ユーザーはガスを支払うことなく、現物や先物のオーダーブックDEXやNFTマーケットプレイスを利用することができるようになります。

zkLinkエコシステムは、様々なL1チェーンとL2ネットワークを接続し、開発者とトレーダーが安全かつシームレスなユーザー体験で孤立したチェーンから統一された流動性を活用できるようにし、すべての人にとってよりアクセスしやすく効率的なDeFiエコシステムに貢献しています。

・ZK-Rollupとは

ZK-Rollup は Layer2 ソリューションの 1 つであり、Rollup とゼロ知識を表す ZK という 2 つの概念で理解できます。

・ゼロ知識とは
ゼロ知識証明とは、暗号理論における情報伝達手法の一つで、相手に秘密情報を知らせることなく、自分が秘密情報を知っていることを相手に知らせる方法のことです。トラストや確率論に代わる暗号化手法です。


zkLinkの背景には、マルチチェーン化が進行することにより様々な弊害が起きていることがあります。

レイヤー1やレイヤー2のチェーンが増えることによる流動性の分断化に加え、それらの間で資産を移動させるためには煩雑な操作が必要になります。また、ブリッジのハッキング多発が物語っているように、チェーン間の取引は安全とは言い難い状況です。

そこで、zkLinkはこれらの問題を解決するために資産取引に特化したインフラを用意しました。

ユーザーは中央集権型取引所(CEX)と同じような要領で、zkLink上でマルチチェーンの資産ポートフォリオを管理することができるようになります。

やることは、zkLinkにMetaMask等のウォレットを接続し、自分のzkLinkアカウントにトークンを入金するだけです。

また、zkLinkではCEXと同様にトークンがマージされます。

例えば、zkLinkのアカウントにERC20 USDTやBEP20 USDT、SPL USDTを入金すると、zkLink上ではすべてが同一のUSDTとして扱われます。

従来であれば、このようなことは中央集権的なシステムでしかできませんでしたが、zkLinkは分散型で実現しました。スペック面では、zkLinkは 1,000 TPS 以上の処理容量を有しており、さらにzkRollupのおかげでzkLinkから外部チェーンに拘束期間なしでトークンを送ることができるようになっています。

また、zkLinkは事業者がインフラを簡単に利用できるようにするために、ビジネスソリューションとしてマルチチェーンのオーダーブックDEXや、AMM DEX、NFTマーケットプレイスを用意しています。


zkLink(ZKL)の特徴

複数のチェーンに接続

zkLinkでは、EVM及びzkEVMを採用したチェーンに対応しています。2023年9月時点で、zkLinkが対応しているチェーンは次の通りです。

Ethereum
zkSync Era
Linea
BNB Smart Chain
Polygon PoS
Avalanche
Arbitrum One
Optimism
Base
opBNB


本記事執筆時点においてテストネットでは既により多くのチェーンに対応しているため、今後はさらに接続先が増えていくことが見込まれています。最新の対応状況は、公式ドキュメントの「Connected Networks – Mainnet」から確認することができます。



インフラ完全停止時でも資産を引き出せる手段を用意


zkLinkでは、zkLinkのサーバーがすべてシャットダウンされ、インフラが全滅した状態でも資産を引き出せるようになっています。zkLinkでは、このような状況をダンケルク(Dunkirk)と読んでいます。

ダンケルクが発生した場合、ユーザーはzkLinkリカバリープログラムを実行した第三者のノードを用いる、もしくは自身でプログラムを実行する事により、zkLinkに入金していたトークンを引き出すことができるようになります。

ダンケルクについては、2023年5月11日から13日にかけてダンケルクテストが実施され、資産の安全性が証明されました。


ZKLトークン

zkLinkではユーティリティ及びガバナンストークンとして$ZLKが発行されます。$ZKLはEthereum上で10億枚が発行され、その後のインフレはありません。2023年9月時点において$ZLKは発行されていません。

ユーティリティトークンとしての$ZLK:

dAppsがzkLinkサービスにアクセスし、ネットワークのブロックを使用するための料金
・dAppサーバーがzkLinkコントラクトにブロックをコミットする際の料金
・ガバナンストークンとしての$ZLK:

dAppsがマネージャーコントラクトにアクセスするためのステーキング
・バリデーターのステーキング
・dAppsユーザーへの保有特典(取引手数料の割引、特別な権利など)
・プロポーザルの開始、投票


zkLinkのエコシステム


ZKEX

ZKEXは、暗号資産の現物及び無期限先物のオーダーブックDEXです。CEXと似たような使い勝手で、一度zkLinkアカウントに入金してしまうとガスを支払うことなく取引を行うことができます。

zkJump

zkJumpは、zkLink経由でチェーン間の資産を移動することができるクロスチェンブリッジです。中間トークンやラップトークンを排除し、最小限の手数料で済むようになっています。

OpenWorld

OpenWorldは、無期限先物のオーダーブックDEXです。暗号資産の他、通貨や商品、株式などの先物を取り扱っています。


zkLinkに関する情報

・zkLink Webページ
zkLink X(旧Twitter)
zkLink Discord
zkLink Telegram

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ひとり。

2020年から暗号資産に興味を持ち、Defi、NFT、その他インデックス投資などにも日々学びながら、運用したり、購入したりしています。 危ない・怪しいと言われている仮想通貨・投資について、運用実績を含め、投資初心者の方にもわかりやすく配信しています。

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